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2023年5月16日火曜日

岡まさはる記念長崎平和資料館に行きました

以前、長崎に日帰りで行ったという文章を書きましたが、岡まさはる記念長崎平和資料館が目的だったのです・・・。


岡まさはる記念長崎平和資料館は長崎駅から、ちょっと坂を上った所にあり、よくある戦争博物館とくらべると小ぢんまりとして、アットホームな雰囲気でした。ですが、展示されている内容は被害者視点からではなく、加害者視点がメインなので、かなり残酷なものもあります。よくある平和教育みたいに、「戦争は悲惨だ」となんとなく思って、アメリカや指導者を悪く思えば済むみたいなことを許さない、容赦のなさがありました。

ここで、以前書いた文章の話になりますが、ここにはあの時観たアニメのメッセージへの補強もかねて行きたかったのです。劇中では、(おそらくアメリカ側の)擬獣化された爆撃機や潜水艦が、戦争行為について「本当はそんなことをしたくはなかった」と語ります。おそらく、全部上層部が悪いんだからこういうのって、お互い様じゃない?といいたかったんだと解釈しています。

確かに、行き当たりばったりの命令で日本軍兵士が無残な死に方をしたのも現実なんですが、日本軍兵士が笑いながら相手の首をはねたり、虫ケラみたいに虐殺していたということは、(広島に生まれた身として)平和教育をずっと受けてきた身としては、あまり聞いたことがありませんでした。だからこそ、歪なものを感じてきたというか・・・。このアニメだけではなく、戦争を扱った児童向けのメディアは山ほどありますが、こういう視点で描かれたものって、ほとんど見当たらないもので・・・。寧ろそこらへんが不公平だなと・・・。

こういうところから、なんか殺される側の理論だけではなく、殺す側の理論をそろそろきちんと扱うメディアがあってもいいのではないかと・・・帰る際に、カウンターで『日本軍は中国で何をしたのか』という写真集を買ってから、ぼんやりとそう思いました。

でも、広島と同じく被爆地である長崎で、こんな展示内容の博物館を設立するなんて・・・かなり勇気を要する行為だったなと強く感じています。結構ネットではネトウヨみたいな人から攻撃されてたし・・・。そこらへんも、上に書いた不公平さの後遺症かなとも・・・。

すんませんね、なんかまとまらん文章で・・・。