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2024年6月7日金曜日

子供は対等か

(一部加筆修正しました)

ずっと前に読んだ犬木 加奈子先生のホラー漫画で、『よい子の街』という作品がありました。大人にアレコレいわれるのが嫌な少女が、学校で勉強する必要もなく、毎日遊んで暮らせる街に引っ越したのはいいけど、大人まで子供返りした結果として、大人達のありがたさを思い知る・・・という内容です。現実において、子供に対して悪平等や結果がどうなっても自由の行使だけを礼賛するような大人達がいる中で、確かに『よい子の街』の主張は正しいと思いました。ただの子供が、大人への精神的自立を果たす過程がそういう所から、グロテスクで痛烈な(逆説的)表現として描かれている所は、結構刺さりましたし。

でも、いかんせん (当時の)現代っ子に対する、俗流若者論寄りの偏見で描かれていると思いましたし、実際に大人社会やルールが、子供を守るどころか、(例えるならブラック校則やブラック部活、それから虐待など)人権への抑圧や暴力として作用している部分もあるので、子供の社会に対する自発性自体を「甘え」とか「我儘」で片付けるのはいささか問題かな・・・と思いました。お前ら未熟なんだから黙って従えとはいいますが、自分を含めて大人や社会は果たして子供を守り切れてるのでしょうか?子供達に暗い顔をして、痛覚で躾をしようとするより先に、まずはそこら辺の自省が私達には一番必要じゃないかとも考えています。


で、最近看護師さんが「デブはテロ」というようなポストをして、それがバズっていました。なんか・・・私がふと思ったのは、うさくん先生の漫画『マコちゃん絵日記』の1巻とか、他の漫画で描かれていた太り気味の子に対する描き方です。それと、『鏡の中の少女』とか、『鏡の中の孤独』という小説も・・・。

そりゃ確かに医療従事者の苦労も想像を絶すると思うし、そういわなきゃやってられないほど医療現場というのは追い詰められてるんだと思います。コロナのこともありますし。こういう所から(一応)弁護を試みましたが、一部の医療従事者によるSNS受けしやすい典型的な患者バッシングだと思います。

それに、肥満体っつても遺伝的要因や薬の副作用、それから安いジャンクフードしか食べられない貧困層がそうなる場合だってあると思います。引用リポストがほぼ肥満叩きでしたが、中にはまともな引用リポストもあったので安心しました。引用になりますが、人工透析は自己責任だから実費負担にしろ、嫌というなら殺せとブログに書いて大炎上したアナウンサーがいましたが、まさにそれなんですよね・・・話が・・・。