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2024年6月30日日曜日

「ノウイング」を観ました

 人類の存亡を描いた映画「ノウイング」を観ました。

まあ・・・ああいう(事実にオカルト的要因を見出す)話は下手すれば遺族や関係者を傷つけるセカンドレイプになる危険性がありますが、それをギリギリで避けてる感じがしました。まあ、911や阪神淡路大震災のシーンがあったしな・・・。

で、こういう予言系の話に関しては、ドラえもんの出木杉君が「みんな偶然かこじつけだ」といってますし、ジーン・ディクソン効果なる言葉もあるので、現実においては一笑に付すべき問題でしょう。

まあ、最後は壮絶でした。「ディープ・インパクト」の巨大津波と同等の衝撃がありましたが、そこに至るまでの過程を安易な暴動や殺し合い(一応ありますが、メインとして描かれてはいません)に依存して皮相な群集心理批判に繋げるのではなく、親子愛として地球の終末をまとめているのがよかったです。ガソリンスタンドの店員が迫りくる苛烈な現実を、「Y2Kと同じで、すぐに収まるさ」というシーンがありましたが、5類認定と併せ、「コロナは風邪だ」 という認識のお医者さんや専門家を想像しました・・・。

「ノウイング」は性質上、子供も主役になっています。だからこそ、私がジョン・ソール氏の小説を読んでいるからかもしれませんが、結構過酷な現実に立ち向かう子供達を冷静に描いた作品って、好きなんですよね・・・。本作のみならず「ぼくたちのムッシュ・ラザール」とか「ウィッチマウンテン」とか、「ラブリーボーン」とかなんですが・・・。