SF作家ロバート・F・ヤング氏の短編『特別急行がおくれた日』では、(いささかネタバレになりますが)とあるキャラクターが集電用のレールをうっかり踏んで感電死し、その仲間が「くそったれの第三レールめ!」と毒づくシーンがあります。
そこで思い出したのは、『ロアルド・ダールの鉄道安全読本』なんですよ。あの本でも第3軌条に接触すると感電する危険があるから、絶対線路に入ってはいけないという趣旨のことが書かれていましたが、まさにそれだなと・・・。Xにおいても、過去にモノレールや地下鉄のホームから線路に降りて写真をアップしたおバカな子達がいましたからね・・・。まあ、私もおバカゆえにそこまでではありませんが、過ちを犯すことはあるので自戒もこめてそう書くのですが・・・。
日本においては地下鉄や一部の私鉄路線が、線路の横に設置された第3軌条から集電しており、その殆どはホームドアでがっちりガードされています。それでも、ホームドアが整備されていない所もありますが、個人的にはインフラ頼りだけでは限界があるかな・・・と思います。要するに、線路には絶対降りてはいけないという、日頃からの意識の徹底も必要要素ではないかと・・・。
同じく、(こちらは児童書ですが)筒井 康隆氏のSF『うちゅうをどんどんどこまでも』では、(これもちょっとネタバレ)で恐縮ながら大人の教えに背くことが教唆されていましたが、実際にそれを実行すれば社会や親に多大なツケを払わなければいけないという冷厳な現実が待ち受けているだけでしょう。こういうことは文化的な特権意識を持つ大人達にとってありがたがられるフシはありますが、ルールを守るのがつまらないからと不貞腐れた子供と、そんな大人の共犯関係に待ち受けているのはパラダイスなどではなく、後者なのです。
いや・・・たかだか鉄道ネタでこれだけ愚痴れた自分に感動するわ・・・。もちろん、自画自賛じゃなくて皮肉の意味で・・・ですけどね・・・。