最近、書店で自分の子供を医者にした親たちが、一体何をやってきたのかという趣旨の本を目にしました。
で、思ったんですよ・・・なんかもうこの2年間で、※医療現場の現実というものをみんな思い知っていると思いますが、例えるならあのブームみたいなものは、小説家になればすぐに印税生活ができ、芸術家になれば、ギャラリーで完売生活が送れるようになると教えるような感じだったかなと・・・。
なんかこういうのって、色々自分の中で混沌しとっていいにくいんですが、まだ働ける年齢に達していない子供に、賃金労働のネガティブな側面を隠して、小学校生活の延長線上から「やりがい」とか「楽しさ」のみで社会参画ができるように教える風潮にも問題はあると、うっすら思うんですよ・・・。自動車が普及しているからといって、子供をいきなり自動車にのせますか?まずはゴーカートからでしょう・・・。
こうした話って、ポスト3.11とかポストコロナとかに起因する大人の不安や焦燥を、自分たちより世の中を知らない初心な子供たちを何とかせねばという建前において、彼らを自分のフィールドに無理やり引きずり出し、彼らが知らないとみなしている大人社会のことを自己啓発ライクに伝えることで、そういう心情を解消したいんではないかと感じることが、ふとあります・・・。子供を間接的にカウンセラーにしとるっていうんかなあ・・・?
ニュアンスは違うかもしれませんが、『ハッピーバースデー』という児童書で、そういうのが痛烈に皮肉られとったような気が・・・。
上に書いたことですが、ずっと前に見たアマゾンレビューでもなんか同じようなことが書かれとって、40%くらいその受け売りというか・・・(汗)
※タダでさえ火事場の現場に、2020年に新型コロナウイルスという灯油が注がれたようなものだと思っています。