ロシアのウクライナ侵攻のニュースを見た時、多くの同情と激しい怒りがプーチン大統領に集中し、戦争反対の声がネットに渦巻いていた。
そんな中、まだ11歳の少女だった私はプーチンに対し、秘かに「ついにやってくれたか」という思いがあった。あのコロナで疲弊しきった人生の中で、「世の中が破滅すればいい」という思いがずっと溜まりこんでいたからだ。
そして、彼が一声で他人の日常生活を破壊し、多くの人間を殺したことが、そんな思いへの開放感へと繋がっていった。なので、彼を上回ることをやって、無能な政治家や専門家たちにアピールしたいという思いすらあった。
でも、大人になった今は違う。私は色々な経験を重ねた上で、プーチンやその戦争行為などを美化することに決別できた。
今でも、こうした暴力に共鳴する人たちがいるのを知っているが、私は彼らにこういいたい。「いわれなく人を殺されたことがないのに、あなたは関係ない他人が死ぬことを望んでいる。それはズルい考え方とは思いませんか?」と。