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2023年7月14日金曜日

闘病生活

 『昭和オトメ御伽話』の終盤では、結核に感染した常世ちゃんの闘病生活が描かれるわけですが、一部の「難病もの」が巡るような所に陥ってないのがよかったです。

何がいいたいのかというと、きちんとリアリティを追求した上で、感覚だけで感動できるような「難病もの」の安っぽさや涙活みたいな下心を持つ人には、都合の良くない描き方がされている所かと・・・。そういう所から、いい加減じゃない時代物として成立しているというか・・・。

個人的な経験ですが、家族が難病になり、殆ど死を待つしかない状況になれば、場合によっては普段の生活で隠していた化けの皮が剥がれる、つまり生の感情がむき出しになることがあります。そこらへんで互いを傷つけあってしまうこともあるわけです。

「難病もの」が嫌いなわけではなく、感動要素を極力排したリアルなものでしたら・・・という感じです。そういう苛立ちは、とある動物系番組で東日本大震災をいささかダシにしていた所からも感じていたわけですが・・・。いや被災してない身でこんなこと書くのは許されない傲慢かもしれませんが・・・。