なんか出版業界ものってすごくたくさん見ますが、『死後出版』という漫画はその中でもユニークな作品だなと思いました。著者の死後に作品を出版するという特異な出版社「死後出版」を舞台にしたものですが、ぬいぐるみの写真集を出版したいヤクザや、恋人を想う老婦人など、色々な背景を持った人達がお客様としてやってきます。
ですが、この死後出版、死ぬからといって何でも受けつけてくれるわけではありません。
死ぬという「情」にほだされることなく、作品にする価値のない文章は容赦なく断られます。特に、逆張り冷笑系崩れの死刑囚や、自殺をダシにして名乗りをあげようとする作家に対しての、編集者である栞田さんの言葉はストレートゆえに、誠実さを感じられました。
(追記)
この文章で、以前下の方に「(日本で)刑場があるのはあるのは拘置所では?」と書いていましたが・・・すみません・・・実際には刑務所にもありました!本当にすみません(泣)