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2023年7月6日木曜日

冷徹さと良心の間

 『ステイホーム』という児童書を読みよったら、なんかネグレクト姉妹が出てくるんですよ。生育環境故にちょっとヤバげな雰囲気なんですよね。二人は・・・。

まあ・・・凡百の話だったらるるこちゃんが相手に理解を示して、受け入れる・・・という風になるかもしれませんが、現実はそうじゃないですもんね・・・実際、小学生の頃にもエアガン持ってる子がいて、(他の親が)接近禁止命令下したことありますから・・・。

ですが、そこにちゃんと大人のフォローが入ること、(いささかネタバレ恐縮ですが)そしてるるこちゃんが彼らの未来を祈る行動をとることでラストを迎えることが、(弱者排除の誹りを受けかねないギリギリの所での)現実的な冷徹さと、そこから湧き上がる良心の間を見事に書ききっていたなと思いました。

前にも書いたけど、これにもやっぱり二つの思いが必要なんだと思います。

どうしても家に入れたくない子がいる、でも、その子を未来を想像して思いやるということが・・・。