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2024年7月25日木曜日

『グリーンデイズ』と「陽なたのアオシグレ」

佐渡島に住む少女と、そこに引っ越してきた親戚の少年の交流を通して、勉強の意義をテーマにした児童書『グリーンデイズ』を読みました。

あんましペーパーテスト関係で得をせず、いい思い出が殆どない私がこういうことを書くのは気が引けて恐縮なのですが、何かわかりやすい安直な犯人探しがないのがよかったです。新君が勉強はできるけど傲慢で、島の子供と触れ合ううちに人間性に目覚めるみたいな話だったり、逆に芽衣ちゃんが新君(や彼の家族)と一緒に、向学心を阻害してくる田舎の大人を打倒する・・・みたいな白黒構造ではなく、どっちも単純な悪者にすることなく、主人公の未来を応援するラストへと落ち着いていました。

教育を巡るアレコレは、Xで極論としてウケやすいですが、『グリーンデイズ』を読んでから、リアルでは多面的で中立的な議論を求めている大人達が一番必要とされているのではないか・・・と感じました。

 で、短編アニメーション「陽なたのアオシグレ」も観ました。

なんか子供だからこそ抱く異性への想いや別れの切なさを、ダイナミックな夢想と共に描いている所がよかったです。特にエンディングにおけるヒロインの独白を聞いていると、やっぱり二人は綺麗事でも、結ばれるべきだろ・・・!と思いました。まあ・・・怒鳴らずとも叫ばずとも、真心は伝わるものであって、なぜかそっちの方が

何かアニメっていうと・・・これは個人的なお気持ちになりますが、巨乳とか難解で腺病質なSFストーリーではなく、つくづく私は子供の側に立った(本当の意味で)優しい作品と相性がいいんだな・・・と思います。 いや、そうでない作品も結構好きだったりするんですけどね(笑)